'96年12月8日

 妻、和子のケア・レポートを途中までお送りしてもう1年たちました。今年になって短い近況報告を、5回書いて何人かの方にお送りしたのですが、去年のレポートの続き('93年末から'95年末までの2年分)は書けないままです。

 1年の間に世の中にも、私たちにもいろいろなことが起きましたが、旅行も登山も音楽会もそしてたくさんの人達との出会いもあって、彼女も楽しみました。秋11月、彼女は60歳になりました。今は症状も進んで会話もままならないことも多くなりましたが、在宅介護支援センター、訪問看護ステーション、保健所のスタッフのサポートも得て、 毎日を無事過ごしています。

 5回分の短いレポートを群馬の教え子がワープロしてくれましたので、それを添えて、年末のごあいさつと致します。どうかよい新年をお迎え下さい。                 

〈事故報告〉

 12月22日(日)早朝、和子はパジャマを着てはだしで雪道を歩き、通行人の通報で小樽署に保護されました。居ないのに気づいて110番通報して、町内会の人も一緒に探してくれたのですが、彼女が「たかはし かずこ」と旧姓で名乗っていたので、確認に時間がかかりました。連 休で皮膚科も休みなので家で手当をし(訪問看護婦さんも来てくれたのですが)、まる2日たって病院に連れて行きましたが、両足3本ずつ凍傷で水ぶくれになり、全治2〜3週間だそうです。じっとしていれば痛くないようなのが幸いですが。

 チェーンロックもはずすので、教え子の建築士の知恵を借りてチェーンに仕掛けをしました。主治医やソーシャルワーカーにも連絡し、とれる手だてはとっています。

 市に申し込んでいた緊急通報システムが設置されて、私に発作が起きてもボタンを押せば救急車が来てくれることになりひと安心です。とりあえず御報告まで。

                         '96年12月25日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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