《左側の3本の木》 《チュー太の介護日記》 《右側の2本の木》

 2013年9月18日 号外・東京オリンピック 

教え子たちから、「2020年の東京オリンピック決定に違和感がある」というメールが何通も届きます。「戦時中あったと聞く、”挙国一致”という臭いがします。マスコミがそろって、まずは目出たいというのも異様です」というのもあります。以下『』内は、私が書いた返メールの一部です。

『東京オリンピックのお祭り騒ぎは何だ。3.11の被災者の大部分は今なお仮設暮らし。IAEA(国際原子力機関)の調査まで入る制御不能の福島原発。続けて起きる豪雨・土砂災害対策。オリンピックに使うカネの余裕など、この日本にある筈がない』

安倍首相のプレゼン「日本の原発はアンダー・コントロールにあります」は真っ赤な嘘だったことが、その後の推移を見ればわかります。プレゼンに参加した被災地出身・障碍者陸上の佐藤真海選手。「私を絶望から救ったのは競技用義足との出会いでした」と流暢な英語で話すスピーチは感動的でした。でも安倍首相や猪瀬知事は政府専用機でニューヨーク一泊という優雅な旅。骨肉腫で片足切断というハンディを抱えている佐藤選手が同乗したという報道は知りません。オリンピックはイスタンブールでもマドリードでも、日本の選手団が行けばい。応援に行ける人は現地に行けばいい。何よりも、「何処よりも安全」という真っ赤な嘘でIOCを騙したのが許せない、と私は思います。