2000年9月9日 

 台風崩れの低気圧が珍しく北海道にやってきて大雨が降りました。気温が急に下がって胸のアタックがあり、ニトロを舐めて治まりました。例年と違って夏が暑かったので心臓が油断をしたのでしょう。気をつけます。

 釧路で獲れた鮮度のいいサンマで刺身を作り、焼きナスと一緒に食べました。「“秋ナスは嫁に喰わすな”というけれど、うちでは喰わせるからね」と毎年この季節になると冗談を言って和子と笑っていましたが、去年からは私一人で食べています。

 和子がホームで何度か転んでナースが骨折を心配するので、7月半ばホームの近くの整形外科に連れて行って骨密度の測定をしました。結果は同一年齢標準の98%で問題なしでした。そこの医師から「骨粗鬆症の予防には、カルシュームの摂取と運動が必要」と言われました。そんなこともあって、せっせとダム園地に連れて行ってスロープを歩いています。階段の上り下りもかなりできます。でもダム園地は冬の半年間は雪の下になるので、その間はどうしようかと悩んでいます。ホームの廊下はもちろんスロープはないので、歩かないよりはマシかというところです。

そんなこともあって主治医と相談して、小樽と札幌の境界にあるリハビリテーション科がある脳血管障害後遺症治療の専門病院に和子を連れて行きました。和子を乗せて高速道路を走るのは3年ぶりでしたが、無事に連れて行けました。 理学療法士のチーフに和子の状態をみてもらいました。後日ホーム宛のその評価の結果をもらいに行きました。[後藤和子様のADL評価]という中に、「1.起居動作・歩行動作は一部介助で可能 、2. 四肢・体幹筋は good 」とあり、ホッとしました。それをホームのケアプランに加えて貰い、新しいメニューでリハビリを始めています。

 8月末、前に行った美容室に連れていってヘアダイをしました。2ヶ月半経って白髪が目立っていたのが、また見違えるように若くなりました。東京の2年間は、近くの美容室に私が連れていってヘアダイとカットをして貰っていました。こちらの状況をちゃんと察してくれて「さすがプロだ」と思いました。ヘアダイは小樽にきてからはずっと私が家でしていました。ホームでも続けたかったのですが、ホーム側の事情でできなくなり残念です。でも親切な美容師さんと出会えたので、彼女が動ける間は連れて行こうと思います。

 札幌の「芸術の森野外美術館」に電動車椅子が備えてあることが判ったので、ヘルパー2級の資格を持つ教え子と相談して和子を連れて行く計画を立てましたが、予定の日の天気が悪く流れました。その教え子も施設で仕事をしているので、秋晴れの日にもう一度機会ができればいいと願っています。

 冬が来る前には、素敵な紅葉の季節があります。この辺りは10月下旬です。まだしばらく屋外の自然を楽しめそうです。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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