インフルエンザは、何百人かの死者を出して、終息の方向へ向かうのでしょうか。
　あの〈物申す〉のあと東京の〈お世話人〉から電話があり、「先生もワクチンうった方がいいのでは。倒れたら大変ですよ」と。
すぐ何ケ所か病院や医院に電話しましたが、小樽では品切れ状態でした。1回目をうった人の2回目の分だけは確保してあると言ってました。
　4日の朝日新聞夕刊トップに「ワクチン足りない、153万人分製造したが」と出ました。受精卵を使うため3ケ月かかり、今シーズンの増産は不可能ということです。
作った全部が接種されても、全国民の1％強です。

　先週のNHK『クローズアップ現代』で、アメリカでは65歳以上は公費負担で、今シーズンの接種率は、66％と報道していました。公的医療保険のないアメリカでは医療にお金がかかると思われているけれど、公的サポートのこの違い！

　9日の朝日の声欄に、「教えて下さい姥捨山（うばすてやま）どこに」と、高齢の女性から投書がのりました。小田実ならずとも、『これは“人間”の国か』と思います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'99.2.20