毎週金曜の夕方から月曜朝まで3泊、和子がショート・ステイで利用している特養ホームから電話がありました。
「ホームでインフルエンザの患者がふえて、40度以上熱のある人も病院が満床で戻されてきます。介護職員も欠勤がふえて対応できないので、今週末のショート・ステイを休んでほしい。」と言うのです。1週利用を休むと私は、11泊連続して和子の相手をすることとなり、物理的にアブナイので電話でねばりました。
そして、土曜朝10時から日曜夕方4時まで1泊利用になり、私は土曜の夜ぐっすり眠りました。
　その前日せめてインフルエンザのワクチンをと思い、病・医院を2ヶ所電話したけれど持ってなくて、保健所で聞いた病院でやっと1回目のワクチンの接種を受けました。
全国で100人近く、帯広の特養ホームでも数人の死者が出ました。この東小樽・朝里地域で10ヶ所以上の病・医院がありますが、保健所でワクチンの保有をつかんでいるのは2ヶ所だけです。

　昨夜ＴＢＳの報道特集で、先進国でインフルエンザ・ワクチンの公費負担をしていないのは日本だけで、欧米のワクチン接種率は60％以上、日本は0.5％以下だそうです。
死者が続出するのは当たり前です。うちの子供達が保育園や小学校の頃、予防接種は全額公費で全員が対象でした（親がそのために、医者に連れて行った記憶はありません）。
　'94年から予防接種の公費負担制度は廃止になったと、報道特集では言っていました。
　厚生省は、「ワクチン注射を！！」と通達を出しましたが、“絵にかいたモチ”とはこのことでしょう。

　日本は元先進国から発展途上国へ逆戻りしているのでしょうか。

　地域振興券に7,000億円の税金を使う前に、国民の生命を守ることの方が先だと私は思います。　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'99.2.1