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『風が吹くとき』その後の反響

 

 マスコミに勤めている教え子からのメールを紹介します。
他の方が書いた文章ですし、事実の検証のしようもないのですが、「転載自由」とのことですので、そのまま載せます。物理の教師をしてきた私の実感に近いです。
 この種のことは、最後は自分の実感(「これは危ない」という)に頼るしかないのですから。専門家と言われる人の意見も正反対ですし。


 後藤 先生

  東海臨界事故について、あの直後、さる筋からこんなメールが回ってきました。出所は確かです。ご参考まで。

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  昨日の夕方から現地近辺に入り、先程交代して帰宅しました。
某TV局の報道局に属している者です。
 今回の事故、かなりの報道管制が敷かれており、NHKすら大本営発表となっていますので、お気を付け下さい。
 漏れだした放射線量は、広島型原爆より遥かに大きい規模です。
一時期は午前4時近辺にて臨界による爆発が起きる可能性もあるとの事で、記者陣は日立市待機となりました。(しかもヨード液を飲まされました)
 ご存知の様に民放では、ニュース・天気予報などの報道局枠に電力がスポンサーとして入り込んでおり、NHKに於いても審議委員会の理事は電力各社の社長クラスという状況にあり、現状では箝口令が引かれている情報も含め、数値を低く設定して公にして良い情報のみ報道されています。
 通常、現場にはヘリが出たりSNG中継車が出る物ですが、今回は全て待機し、現場の警戒線内に入ったり撮影をするなとのお達しが、局の上層部より出ております。
被爆作業員の数値は8m/sgとの報道も出ていますが、実数は15m/sgとの話が現場記者間の情報として流れております。現状では、 !
 撮影出来るように体裁をある程度整えてから、やっと代表取材カメラが入る雰囲気になっております。
臨界が一応終息したとの発表にも関わらず、JRが未だに動いていない事でもお察し頂けるかと思いますが、実体は報道されている事態より数倍大きな事故でありますので、こんな職ながら敢えて言わせて頂くと、今回の場合は政府・自治体・マスコミを信じず、各自の責任に於いて防御される事をお勧め致します。
 ある関係者の言質によると、規模は報道の約8倍との事です。お気を付け下さい。なお、この文章は転載自由としますので、関係各所に願います。

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                    '99.10.16